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「金魚姫」萩原浩 を読んだ感想

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こんにちは、もふ猫です。

萩原浩さんの金魚姫を読んだので感想を書いていきます。

読み終わった後に友達に「あ、その本ドラマ化されたやつだよね。」と言われて初めてドラマ化されたことを知りました。
友達は赤い女の人が出てくるやつと言っていました笑。そうだけど笑。

 

あらすじ

恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金リュウと名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤はだんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。

 

感想&印象に残った場面

感想

読んだ感想はとっても切なかった。。最初はすごく怖かったんですよ。いきなり部屋に赤い服着た女性がびしょ濡れで立ってるんですよ。怖すぎる。
だけど、そこからリュウが潤と一緒にいろんなところに行って、過去の記憶を思い出していって変わっていき、最後にした決断がすごく切なかった。

半金魚?と人間のかなわぬ恋。過去の因縁。縁は巡り巡って戻ってくる。すべては繋がっている。

リュウが電車に乗った時にはしゃいでいたのが可愛かった笑。

中国の昔の話を現代の話が交互に出てきて場面転換が難しかったかなと思いました。私はあまり想像力がないので。イメージするのが難しかったです。

 

印象に残った場面

印象に残った場面は、最初に女の人が部屋に現れるところ。
金魚すくいで取った金魚が女の人になるなんてもうホラーですよ。
ここは怖かった。

 

 

リュウが来てから潤は霊を見れるようになってしまった。ある日潤の元恋人の亜結が仲直りをしようと部屋に来て、話をしていた。途中で潤の友達からメールが送られてきて、内容は、亜結が亡くなったというメールだった。

この場面の亜結と潤の気持ちが悲しかった。亜結は途中で自分が死んだことに気が付いて、最後にさよならと言って去ってったんだけど、哀しいなと思った。
お互い好きだったのに。潤も。亜結も。やっと話せたのが死んだ後なんて。。

 

 

リュウが記憶を取り戻して、なぜ何百年、何千年も金魚となって生き続けてきたのかが分かった時にリュウが取った行動がものすごく切なかった。
リュウはもう潤のことが好きで、潤もリュウのことが好きになってて。
だけど、記憶を取り戻したからリュウはもう潤と一緒に居られなくなった。
もう、本当にこの場面が切なくて。辛かった。

 

 

金魚姫、切ないお話でした。よかったら読んでみてください。最後どうなったのかドラマでも、小説でも読んでみてください。

はい、以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!

 

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