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「教室に並んだ背表紙」相沢沙呼 を読んだ感想

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こんにちは、もふ猫です。とってもお久しぶりです。

相沢沙呼さんの 教室に並んだ背表紙 を読んだので、感想を書いていきたいと思います。

 

あらすじ

図書委員のあおいは、苦手な同級生を図書室で見かけた。本に興味がないはずの彼女が、毎日来るのはなぜだろうと疑問を抱いて――。「その背に指を伸ばして」

将来に希望が持てない、図書委員の凜奈。ある日、本に挟まった古い手紙を見つける。そこには「未来のわたしは、夢を叶えることができていますか?」と書かれていて――。「しおりを滲ませて、めくる先」

読書嫌いのあかねは、本を読まずに読書感想文の宿題を終わらせたい。偶然クラスメイトが捨てた下書きを見つけて、それを利用しようと目論むが――。「やさしいわたしの綴りかた」

ほか、全6篇を収録

 

感想&心に残った文章

読み終わって胸が痛くなりました。でも、同時にすごく暖かくなり、希望があるお話だなと思いました。

主人公たちは本を読んで、しおり先生と出会って変わっていった。
物語はそれだけ感性を豊かにするし、人生を彩ってくれるものだなと改めて思いました。

 

心に残った文章

 いつか、自分も大人になれるだろうか。そうした時、こんな風に読み返したいと考えた思い出にそっとしおりを挟む時が来るのだろうか。

 

今は上手く笑えなくても生きていればいつか大人になれるのか。
大人になった時に、思い返してみて懐かしむことができるようになるのだろうか。
そんな不安を切々と語るこの文章。不安の中にも今を大切に生きたいという希望があるような気がします。

私もいつか振り返った時に、しおりを挟みたくなるように、大切にしたくなるように、今を生きていきたいと思いました。

 

宇宙が広がる。銀河が流れる。星が輝いて。月が煌めいた。

 

こういう文章大好きなんですよ。言葉がすごくきれいで、宝石のようにきらきらしてて。

一人じゃないよって。一緒に寄り添ってくれる人がいるから、一人で悩んで狭く見えていた宇宙が広がる。白黒だった世界が色鮮やかに輝いて、自分の自信が煌めきだす。

綺麗な言葉ってわくわくしますよね。いろいろな想像ができて、自分なりの解釈ができていく。楽しい笑。

 

寂しくて、迷ってしまったときは物語を読んで。綺麗な言葉に触れて、想像力を育んで、他人の心を理解できる人になって。そうして、優しさをたくさん身につけて、素敵な大人になって。

 

物語はいつでも私に寄り添ってくれたり、慰めてくれたり。私ももっとたくさんの物語を読んでたくさんの心に触れて、言葉に触れて、私を彩っていきたいなと思いました。
いつか素敵な大人になれたらいいなぁと思います。

 

 

はい、以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!

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